「年の瀬」

大村益次郎は医者であり、蘭学者であり、軍艦を作り、軍政を改革して一軍を率い、陸軍省の前身である兵部省の指揮者となり、8名の刺客に襲われ46才で亡くなった。

辞世の句は「君のため 捨つる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行末」だ。

年がら年中、どうでもよいことに大騒ぎをしている国会議員の乱痴気騒ぎ、人権等関係ない国の党首を国賓で招こうとする政府の破廉恥さ。
まるでイルミネーションでごまかした夜景と同様だ。電気を切れば暗闇があるばかり。「ただただ思わるる国の行く末」の年の瀬だ。

高山曜三