知足
1年前の投稿を見て立派なことを書いていると感心。
今はただただこの山の生活を自分のものにしようと必死。「華」もあきらめた顔をしてついてくる。
「吾唯知足」(われただただたるをしる)
この言葉は京都の龍安寺にある「知足の蹲踞(つくばい)」に彫られている。
私は、55歳で職を辞し気軽な生活をして6年になる。今なお働いている同級生などは私を贅沢だという。こんなことをしたいと夢など語ろうものなら「足るを知れ」といわれる。
「知足」の語源は『老子』33章にある。原文は「知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久。死而不亡者壽。」とある。現代語訳は「他人を理解する事は普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解する事はさらに優れた明らかな知恵のはたらきである。他人に勝つには力が必要だが、自分自身に打ち勝つには本当の強さが必要だ。」ということらしい。
地位や年収、所有しているものなど、他人と比べてではなく、何が自分にとって必要で、何が不要なのかをきちんと見極めることが大切なのだと思う。
足るを知っても夢はどんどんわいてくる。もちろん夢の主人公は私ではなく、私を含めた多くの人だ。