「笑顔」

自宅の近くのコンビニに行ったら、店員の女の子が「先生」と声掛けてくる。高校2年になっただろうか中学生の時、塾に来ていた子だ。今も昔も笑顔のかわいい子だ。

確かこの子らが中1の時こんな話をした。

「世界中で国が教育に一番お金を使っている子たちは、どこの国の子でしょうかねー」と問うと、「日本」と答える。「ということは一番勉強が好きで、できるよねー」と言うと。
「残念!できない。」と答える。

「アジアの国々の君らと同じくらいの子たちが、一生懸命勉強して日本に来て働こうとしています。君らはいろいろな国の人たちと競争になります。どうする?」

「やばい」「負けるわ~」「私たちに勉強しろって言ってんの」と話してくる。

「君らに足りないのは学力ではない」「逆境になっても、投げ出さない負けん気や我慢だ。アジアの子たちは君らに比べれば最初から逆境だからそれがあたりまえだと思っている。だから強い。成績がいいことは気分も良く、素晴らしいことだけど、成績が振るわなくてもあきらめない心と、自分の目標さえあればどこの国の人が来ても大丈夫」こんなようなことを言った。ことを思い出した。

今の君にはこんな言葉を贈りたい。
「準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。」(エブラハム・リンカーン)

高山曜三