「今夜もお付き合い」

一昨日で中学生の期末テストも終わり、今日は誰も残らないと胸をなでおろしている時。「22時30分までのこります。」と高校生。3人の高校生が22時30分まで勉強をしていた。その子たちにつきあい本を読んでいる時、ふと数年前に近所のコンビニに行った時のことを思い出した。

塾へ通っていた2名の女子大生がアルバイトをしていた。私の顔を見て、「先生」と二人が同時に呼び掛けた。「こんばんは」と答える。そこでこの二人、お互いが同じ塾に通っていたことを知る。そして、私をそっちのけで2人で話し始めた。他のお客さんがいないから良かった。看護師、保育士の志望である生徒だった。キラキラ輝く目で二人から「ありがとうございます。」と送り出された。

ここにいる3名の高校生もそれぞれに夢がある。ささやかなお手伝いが出来ればとお付き合い。そして22時40分ごろ3人はそれぞれに帰って行った。

今から15年前にブログでも同じようなことが書いていた。

 

「本当に必要なもの」<尊敬>

教員志望の大学生がボランティアで
小中学校の授業や学級活動に参加する
秋田大教育文化学部の
「大学生学習チューター」制度が注目を浴びている
教育実習とは別のものらしい
教員志望の学生だけではなく
地域の方の参加も考えてみてはどうだろう

町内で
80歳くらいのおじいさんに
頭を下げたら
妻に誰?と聞かれた
「子供会のときお世話になった近所の人だ」と答えたことがある

小学生のとき
お祭りで獅子を持ち出し
他の町内と大喧嘩して獅子を壊して大変叱られたことがあった
その時のおじいさんだ
「喧嘩で獅子を壊すのはいいけど
下級生を巻き込んではいけないと」ときびしく叱られた
小学生ながらこの人はすごいと思ったことを思い出す
<他人を尊敬する>ことをはじめて知った

尊敬することを知ると自然に頭が下がる
自然に丁寧な言葉遣いになる
尊敬する人の言うことには耳を傾ける
教えてもらったことは絶対守る
こんな年になっても自然に頭が下がる
指導者とか指導力というと力任せ
と勘違いしやすい
気づいてみると勘違いしていた自分がいた

まさしく
尊敬する人がいない人は謙虚にはなれない
君が代を歌わせる歌わせない
伴奏をする
伴奏をしない
しないから懲戒免職
謙虚さを持たない人と
尊敬心を持たない人のぶつかり合いは
卵と鶏の関係で法廷へ持ち込まれた
判決が出たら
当然とばかりおごる人
「この卒業・入学の時期に判決を出すのは政治的意図を感じる」と憲法論議へのすり替える人
いろいろな立場の人がいる

いろいろな意見があることは理解できる
小学校で起こったこの問題
卒業式は
難しい憲法論議より
教えなければならないことが他に山ほどある
教育といういかめしい言葉より必要なのは
子どもが尊敬できる大人になることかも

高山曜三