「続けるから本物になる」

 来週から1月も本格始動。

悪戦苦闘していた修士論文も山を越え、後は指導教授にお任せするのみ。60歳になり正月もそれなりに越してきたが、当たり前のことだが、1つとして同様な正月は無かった。昨年は町内の宮総代の役を頂いていたので12/31日から神社でたき火のお守をし、新年からお祭りをしていた。ことしはひきこもり状態で論文を書いていた。それなりに充実した時間を過ごせた。

今年も、学校で、塾で、おとな塾で私は、自分なりの「教育」を実践するしかない。こんな言葉に出会った。「教育は、道徳と知恵の二つの基盤上に立たねばならない。前者は美徳を支えるために、後者は他人の悪徳から自己を守るために。前者に重点をおくと、お人好しか、殉教者しか生まれないし、後者に重点をおくと、打算的な利己主義者が生まれる。」200年以上前のフランスの劇作家の言葉である。
私が常々口にする「才は徳の奴なり」は明の時代の書物である菜根譚(さいこんたん)の言葉と同義である。

学校も、学習塾も、おとなも偏差値のみにこだわる、ごまかしの学習を勉強と呼び、あたかも教育しているふりはやめて、どっしりと腰を据えた人生を送ることが出来る教育をしなければと自戒する。

今年も東井義雄先生のこの言葉を肝に据えよう
「本物は続く。続けるから本物になる」