さざれ石

7年前「さざれ石」が全く奇異な関係で手に入った。子供や留学生に、「さざれ石」を説明をするうえで欲しいと言っていたこともあり、さっそくひもろぎ苑に飾った
「さざれ石は」岐阜県の天然記念物に指定されており、むやみに採取してはいけないこと。ネットで見ると、売買はされているが高いこと。などから当時は入手はあきらめていた。
「さざれ石」とは、もともと小さな石の意味である。長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化したものを指す。学術的には「石灰質角礫岩」などと呼ばれるらしい。石灰岩が雨水で溶解して生じた、粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結していき、石灰質の作用によってコンクリート状に固まってできる。
「君が代」には諸説あるが、元々は平安時代醍醐天皇の命令により紀貫之らが編集した「古今和歌集」巻第七、343番
「わが君は千代に八千代に細石の巌と成りて苔のむすまで」
から採られたとされる。賀歌にある読人知らずの歌だそうだ。その読人知らずの本人は、文徳天皇の皇子 惟喬(これたか)親王に仕える藤原朝臣石位左衛門と言う人が、岐阜県揖斐郡春日村のさざれ石を見て詠んだということである。
どの国の国歌も戦いの勝利を讃える内容となっている。日本の国家だけが永遠に続く繁栄を願った内容になっている。しかも、「さざれ石の巌(いわお)となりて」は比喩ではない。事実であることと、それを見逃さない先人の目と感性。
道路に座って戦争反対を叫ぶ若者。子供の将来のためにとデモに参加している若いお父さん、おかあさん。日本と言うこの国の素晴らしさを感じて、子供に伝えてほしい。そして、この国に生まれたことの感謝を子供に伝えてほしい。そうすれば、今自分たちが考えるより素晴らしい未来が来ると思う。