22歳大学卒業と同時に教師にになり、何も知らないのに知ったかぶりで生徒に色々と語ったことを思い出すと、恥ずかしい思い出だが、ちょっとうらやましい。
傍若無人だ言ったころ「教育とは、人生の生き方のタネ蒔きをすることなり」故森信三先生の言葉に出会った。
「教育とは厳粛で崇高な仕事なのです。民族の文化と魂を受け継ぎ伝えていく大事業なのです。」
55歳で職を辞し、大学院に通った。高校の非常勤講師や大学の非常勤講師をして62歳になった。「民族の文化と魂を受け継ぎ伝えていく」という言葉の意味がおぼろげながら理解できるようになった。
アメリカ大統領選を11月から見ているが、まさしく米国は「民族の文化と魂を受け継ぎ伝えていく」戦いをしている。悲しいことに、正しい事実をほとんどの人が知らない。わが国でもほんの一部の人しか関心がない。
戦後から今まで、わが国こそ「民族の文化と魂を受け継ぎ伝えていく」覚悟を持たなければならない。
高山曜三