「やむにやまれぬ」
「感動する活動があれば人々は参加する。感動できる人々がいれば自分もそのように生きたいと願う。つまり感動できる場所には人が集まり、自分や他者に感動できる人間は成長する。根っ子ネットワ-クはその活動が、会員一人一人の成長につながり、活動を通して地域の活性化及び生きる力をつける教育の実現に寄与することを目標として設立するものとする。」
NPO法人根っ子ネットワーク設立の時、私が書いた、「設立の趣旨」の一文である。
「NPO法人根っ子ネットワーク」の行事を毎年実施しているが、なかなか参加者が集まらない。そして、「ひもろぎ苑」でNPOの中心として行動する人も年々少なくなる。
「感動できる場所には人が集まる。」まさしくその通りだと思う。だからまだまだ私は感動できる生き方をしていないのだと思う。独りよがりの生き方を、知らず知らずしているからNPOの企画にも集まっていただけないのだと反省。
「自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全て否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は必ず集まってくる。」という吉田松陰の言葉がある。
昨日から「名古屋おとな塾」シーズン3が始まった。定員15名の所、18名も参加いただける。有り難いことだ。私も含めて、知らず知らず日本国を知らないということに気づかなくなっている。特に「大和魂」などは遠い昔。
吉田松陰の歌に、
「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」
(現代語訳:このようなことをすれば、このような結果になることを十分承知していながら、止むに止まれぬ気持ちから行動に踏み切った。これこそが日本人の魂なのだ。)
吉田松陰が、失敗に終わった米国密航計画について、獄中で振り返って詠んだ歌だ。
「やむにやまれぬ」に命をかける心。
自問自答の反省をしなければ。