ただ一燈を頼め

佐藤一斎の「言志四録」に「一燈を提(ひっさ)げて、暗夜を行く。暗夜を憂(うれ)うるなかれ、ただ一燈を頼め」という言葉がある。提灯を下げて暗い道を行くとき、夜道が暗いと言って憂えてみても始まらない。自分が提げている提灯だけが頼りだ。という意味らしい。
若者のある質問に私は、「たくさん幸せだと思うことが目の前にあったとしても、所詮一つしかつかめない。だから自分が出来ることを1つ徹底的に続けると幸せがやってくると信じてる。」と答えた。「自分が出来ること1つ」こいつを掴むことが幸せだ。
まさしく「ただ一燈を頼め」だと思う。