82歳になる母の部屋を朝のぞく。母は「何だ」
という。私は「生存確認」と応えるのが日課だ。ぶつぶつ言いながらも母はうれしそうだ。
一昨日も部屋をのぞくとテレビを見ていた。「日米安全保障条約はアメリカも助かっているはずです。日本はそれなりの負担をしているのですから、なくなればかなりの予算を違う分野にも回せます。」とコメンテーターなのか、専門家が話している。
「命」をかけるアメリカとそれをお金で解決する日本。そして条約がなくなればお金がうくと言うしたり顔の知識人。国を守るのにお金がかかるのは当然だ。しかも自分の国を自分で守れないことに恥ずかしさを感じない。対等の関係の日米安全保障条約をアメリカが望んでいるということは、敗戦国日本、アメリカの従属国日本を今こそ脱皮する時なのだと思う。
中国もG20で靖国問題も南京問題も何も言わず安部首相と会談した。EU諸国も日本に何も言わない。アジアは中国よりむしろ日本のリーダーシップを望む方向を向いている時代になっている。そんな時まだ70年前のことを持ち出し前に歩き出そうとしないのは我々日本人自身ではないか。憲法の議論もしない政治家。日本の貶めるマスコミ。韓国の反日ももとはと言えば日本がまいた種なのだ。
「遊んでいるように見える小鳥だって、天敵から逃げたり戦ったり、食べるために必死で餌を探して営々と努力しながら生きてきているのです。人間も同じことだと思います。のほほんとしてはいれられないと思うのです。」小野田寛朗
高山曜三